韓国語の「아싸」は2つの意味がある?知らないと恥をかく使い分けのコツ
韓国ドラマやK-POPアイドルのインタビューを見ていて「아싸」という言葉、聞いたことありませんか?
実はこの言葉、意味が2つあって混同すると結構恥ずかしい誤解を生むこともあるんです。
今回は体験談も交えつつ、「아싸」の本当の意味や使い方、似ている言葉との違いまでじっくり深掘りしていきますね。
この記事を読めば「아싸」が持つ2つの意味の見分け方と、実際の会話やSNSでどう使えばいいのかがわかります。「韓国語の勉強サイトで調べたけど、なんかしっくりこなかった」という方にこそ読んでほしい内容です。
아싸(アッサ)には全く違う2つの意味がある
まず結論から言うと
아싸(アッサ)には「やったー!」という感嘆詞の意味と、「集団に馴染めない人」という名詞の意味の正反対とも言える2つの用法があります。
なぜ同じ単語なのにこんなに意味が違うのかその理由を整理していきます。
感嘆詞としての아싸「やったー」
ひとつ目は嬉しいことがあったときに思わず口から出る感嘆詞としての用法です。
「시험붙었대!아싸!」(試験に合格したって!やったー!)
のように使われて
日本語でいう「よっしゃ」「やったー」に近いニュアンスなんですね。
正確には「앗싸」と表記されることも多くて、こちらのほうがより強調して喜びを表現している感じがします。
実際、韓国の教材サイトでも「앗싸は아싸を強く発音したもの」と説明されていて、どちらも日常会話でよく使われる言葉なんだそうです。
個人的にはこの感嘆詞としての아싸のほうが先に知られていたイメージがあります。
韓国の歌手キム・フングクさんの「虎蝶(호랑나비)」という曲にも出てくる感嘆詞として、実は世代を問わず馴染みのある表現なんですよね。
なので、年配の方に「아싸」と言ってもまず間違いなく「やったー」の意味だと受け取られるはずです。
名詞としての아싸「集団に馴染めない人」
もうひとつは2010年代半ば以降に若者の間で広まった新造語としての用法で、こちらは英語の「outsider」を韓国式に短縮した言葉です。
「무리에어울리지못하고혼자지내는사람(集団にうまく溶け込めず一人でいる人)」
を指す名詞として使われていて、
日本語だと「陰キャ」や「ぼっち」に近い言葉だと考えられます。
この用法が生まれたのは、もともと大学生の間だったと言われていて、大学の飲み会や授業に馴染めない学生を指す言葉として使われ始めたそうです。
それがSNSやYouTubeを通じて、小中高生にまで広がっていったみたいですね。
ちなみに反対語は「인싸(インサ)」で、こちらは「insider」の略、つまり集団の中心で人気者として振る舞う人を指します。
なぜ同じ言葉が正反対の意味を持つのか考察
感嘆詞と名詞という全く違う2つの意味が、なぜ同じ「아싸」という音に収まったのかを考えてみます。
語源が全く別のルートだった
実はこの2つ、語源からして完全に別物なんです。
感嘆詞の아싸(앗싸)は韓国語における喜びの擬態語的な表現として昔から自然発生的に使われてきたもので、明確な語源というより「感情が高ぶったときに出る音」に近いものだと考えられます。
一方、名詞の아싸は英語の「outsider」を音だけ借りて短縮したいわば外来語ベースの新造語です。
つまり、たまたま同じ音になっただけで成り立ちの系統が全然違うんですね。これは調べてみて意外と驚いた発見でした。
会話の文脈で見分けるのは実はそんなに難しくない
ここが個人的に一番伝えたいポイントなんですが、実際の会話ではこの2つを聞き間違えることはほとんどないと思います。
だって、感嘆詞の아싸は基本的に単独で「아싸!」と叫ぶように使われるのに対して、名詞の아싸は「나아싸야(私、アッサなんだよね)」のように文の中に組み込まれて使われるからです。
語尾の伸ばし方も違っていて、感嘆詞のほうは「아싸~」と伸ばして喜びを強調することが多いのに対し、名詞のほうは淡々と発音されることがほとんどだと感じます。
なので慣れてしまえば文脈でほぼ確実に区別がつくはずです。
아싸(アッサ)の使い方を場面別に紹介
ここでは実際にどんな場面でこの言葉が使われているのか、具体例を交えて紹介していきますね。
感嘆詞として使う場面
友達との会話で嬉しいことがあったとき、たとえば
「내일수업휴강이래!아싸!」(明日の授業、休講だって!やったー!)
というふうに使います。
他にも
「복권에당첨됐어!아싸!」(宝くじが当たった!やったー!)
のように良いニュースを聞いたときや自分に良いことが起きたときに、とっさに出る言葉として定着しています。
ドラマやバラエティ番組でも本当によく耳にする表現で字幕なしで見ていても「あ、今喜んでるんだな」とわかるくらい感情がストレートに出る言葉だと思います。
名詞として使う場面
名詞としての用法は少し自虐的なニュアンスで使われることが多いです。
「나원래아싸라서모임잘안가(私、もともとアッサだから飲み会あんまり行かないんだよね)」
というように、自分の性格を説明するときに使われたりします。
ちなみに私の韓国人の友人は休日に家で一人で映画を観るのが好きなタイプなんですが、自分のことを冗談っぽく「아싸族(アッサ族)」と呼んでいました。
本人いわく「別に悪い意味じゃなくて、むしろ楽なんだよね」とのことでこの感覚は日本の「ぼっち」よりもう少し軽やかというか、開き直った感じに近い気がします。
아싸(アッサ)はネガティブな言葉じゃなくなってきている
名詞としての아싸のイメージがどう変わってきたのかを見ていきます。
文化とともに肯定的な意味合いに
もともとは「集団に馴染めないかわいそうな人」というやや否定的なニュアンスで使われ始めた言葉なんですが、
韓国で「혼밥(一人ご飯)」や「혼술(一人飲み)」といった一人文化が広く受け入れられるようになるにつれて、아싸であることを堂々と名乗る人が増えてきたそうです。
実際、SNS上では「아싸갬성(アッサ感性)」のように、一人時間を楽しむライフスタイルを肯定的に表現する使われ方も見かけます。
これって、日本で「ソロ活」という言葉がポジティブに受け入れられていった流れとかなり似ていますよね。
派生語も生まれている
ちなみに、あまり知られていないんですが「인싸(インサ)」と「아싸(アッサ)」の中間的な立場を表す「반싸(半分アッサ、半分インサ)」や「마싸(마이싸이더、マイペースな人)」という派生語も存在するみたいです。
これは2019年頃のオピニオン記事でも取り上げられていて、韓国社会の中で「人付き合いをどれくらいするか」という尺度自体が単純な二元論では語れなくなってきていることの表れなんだろうなと個人的には思います。
あくまで一つの見立てですがこういう派生語が生まれること自体、この言葉が一過性の流行語では終わらなかった証拠なんじゃないでしょうか。
まとめ
「아싸」という一つの単語にこれだけ豊かな意味と歴史が詰まっているのは、調べていてなかなか面白かったです。最後に要点を整理しておきますね。
- 아싸には「やったー」という感嘆詞と「集団に馴染めない人」という名詞の、2つの全く違う意味がある
- 感嘆詞のほうは古くから使われている表現で、앗싸と表記されることも多い
- 名詞のほうは英語のoutsiderが語源で、2010年代半ばから大学生を中心に広まった新造語
- 文脈(単独で叫ぶか、文中で使われるか)を見れば意味の区別はそこまで難しくない
- 反対語は인싸(insider)で、人気者の中でも特に目立つ人は핵인싸と呼ばれる
- 近年は혼밥・혼술文化の広がりとともに、아싸を肯定的に名乗る人も増えている
韓国語のスラングは似たような音でも意味が全く違うことがあるので今回のようにセットで覚えておくと、ドラマやSNSを見る楽しさがぐっと増すと思います。
気になった方はぜひ実際の会話やドラマの中で아싸が使われている場面を探してみてくださいね。
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