この記事を読めば韓国語の「트롤(トロル)」がどんな意味を持つ単語で、どんな場面で使われているのかがしっかりわかります。
SNSやゲームのチャットで「트롤당했다」みたいな言葉を見かけて、意味が気になって調べ始めた方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
単純に翻訳するだけだと「トロール」としか出てこなくて、結局何のことなのかピンとこないという状況にも応えられる内容にしています。
「트롤(トロル)」の基本的な意味
ここでは「트롤(トロル)」という単語そのものの成り立ちと、韓国語における基本の意味を整理していきます。
元は北欧神話に出てくる怪物
「트롤(troll)」はもともと北欧神話や北欧の民間伝承に登場する存在を指す言葉です。
古ノルド語のtrollに由来していて、巨人や小人として描かれることが多く、醜い見た目で洞窟や橋の下に住んでいるとされる、あの伝承上の生き物ですね。
日光に当たると石になってしまうという言い伝えもあるみたいです。
ファンタジー小説やRPGゲームに出てくる「トロール」というモンスターもまさにこの神話の存在がもとになっています。
インターネット用語としての「트롤」
とはいえ、いま韓国語で「트롤(トロル)」と言うとき、たいていはこの神話の怪物の話をしているわけじゃないんですよね。
「트롤(troll)」または「인터넷트롤(internet troll)」は故意に、あるいは挑発的、または主題から外れた内容や不快な内容をネット上に投稿して、人の感情的な反応を引き起こし、コミュニティの生産性を落とす人を指す、とされています。
韓国日報の言語コラムでも似た定義がされていて、定められた話題から外れた内容や、他人を怒らせる内容をわざと攻撃的に投稿して場を荒らす人、というふうに書かれていました。
英語のtrollという単語自体は釣りの技法である「トローリング(trolling)」から来ているという説が有力で、餌をたらして魚を誘い出すように、挑発的な発言で人の反応を釣り上げるというイメージだそうです。
オックスフォード英語辞典によるとインターネット上でのtrollという語の使用が確認できる最も古い記録は1992年、Usenetの掲示板だったとされています。
1980年代からすでに使われていたという説もあって、はっきりした起源はまだ断定できていない部分もあるみたいですね。
ゲーム用語としての「트롤」
ここを読むと韓国のゲームコミュニティで「트롤」がどんな意味で定着しているのかがわかります。
リーグ・オブ・レジェンドでの使われ方
韓国語で「트롤」という言葉が一番よく使われている場面はゲーム、特に「League of Legends(LoL、韓国では통칭리그오브레전드)」のようなチーム対戦ゲームだと思います。
もともとは相手を故意にからかって楽しむ行為を指していたのが、LoLの影響で、単純に実力不足でチームに迷惑をかける行為までも含む意味に広がったとされています。
つまり韓国語での「트롤」は悪意を持ってわざとチームを不利にする人だけじゃなく、結果的に味方の足を引っ張ってしまうプレイヤー全体を指すケースもあるということですね。
具体的な行為としては故意に実力を落とす、チートの使用またはチート使用を装う、意図的なルール違反、チャットでの心理的な圧迫など、いろいろな形で現れます。
国民日報系のメディアの記事でもゲーム内で他の人を妨害してわざと怒らせる行為を「트롤링」または「트롤」と呼び、それを防ぐためのユーザー報告システムまで登場した、紹介されています。
実際にRiot GamesもLoLの韓国サーバーで意図的な敗北行為への報告制度を運用していて、繰り返し報告されるとペナルティの対象になる仕組みが取られているんですよね。
ここは私が実際にプレイして肌で感じている部分でもあって、韓国サーバーのマッチでも「트롤신고했다(トロール報告した)」というチャットは案外よく見かける印象です。
「트롤링(trolling)」との違い
「트롤」は行為者、つまり人を指すことが多くて、「트롤링(trolling)」はその行動そのものを指す、という違いがあります。
트롤링とはゲームの中で他のプレイヤーが不快に思ったり怒ったりするような行動をわざとして反応を引き出そうとする行為だと定義されています。
namuwikiでも、트롤링の目的はあくまで「楽しみと自己満足」であって、真剣にやっている行動との違いは、相手の反応がどうであれ気にせず、むしろそれを楽しんでいる点にあると説明されていました。
なので「트롤(名詞)=トロール行為をする人」「트롤링(動詞的な名詞)=トロール行為そのもの」という使い分けをイメージするとけっこうすっきり整理できると思います。
実際の使い方と例文
ここでは日常会話やSNS、ゲームチャットで「트롤」がどんなふうに使われているのか、具体的な言い回しを見ていきます。
日常会話やSNSでの使用例
日常のカジュアルな会話でも
「트롤짓하지마(トロール行為するな)」
「저사람완전트롤이다(あの人まさにトロールだ)」
みたいな言い方をよく見かけます。
解説によると、「트롤짓」は悪意ある冗談や見当違いの失敗によって他人に迷惑をかける行為をたとえて言う言葉として使われているとされていました。
「짓」自体は「動作、行い」を意味する言葉で、良くない行動につけると「나쁜짓(悪い行い)」のように使われるので、「트롤짓」は「トロールっぽい迷惑行動」というニュアンスになりますね。
SNS上での使い方だと、ニューヨーク・タイムズは트롤を「他人の感情を勝手にひっくり返そうとする試み」と定義したという紹介もあり、게임用語辞典では「他のゲーマーが怒るように故意に妨害し挑発する行為」と説明されているとまとめられています。
要するに掲示板やコメント欄でわざと人を怒らせるような発言をする人にも、この単語がそのまま当てはまるということですね。
英語のtroll、악플러との関係
英語圏でも同じ単語troll(トロール)が使われていて意図的に他人を苛立たせる、あるいは怒りの反応を引き出す目的で投稿されるメッセージ、またその投稿をする人という定義がされています。
韓国語の中では「악플러(悪質コメントを書く人)」という言葉と重ねて説明される場面もあって、あるブログでは「트롤」を「악플러」の英語表現として紹介していました。
個人的には악플러はコメント自体の悪質さに焦点があって、트롤はもう少し広く、場を混乱させる行動全体を含んでいるイメージかなと感じています。
あくまで自分の見立てなので、そこは断定はしません。
トラブル回避のために知っておきたいこと
ここでは「트롤」という言葉を使うときや実際にそういう行為に遭遇したときに気をつけたいポイントをまとめます。
報告システムやペナルティの存在
前述したようにLoLをはじめとするオンライン対戦ゲームではトロール行為に対するユーザー報告制度が用意されているケースが多いです。
트롤링は他のプレイヤーの遊びの楽しみを意図的に妨害する行為であって、単純な操作ミスとは異なり悪意ある意図を持ってゲームを台無しにする点が特徴だとされています。
なので「上手くいかなかっただけ」なのか「故意にやっている」のかを見分けるのは、正直なところ簡単ではないんですよね。
プレイヤー側もあまり早い段階で相手を決めつけて「트롤」と呼ぶのは避けたほうがいいかもしれません。
言葉として使うときの注意点
「트롤」や「트롤짓」という言葉自体は韓国のネット文化やゲームコミュニティでかなり定着した表現なので、日常会話やSNSで使っても不自然にはなりません。
ただ、実際に人に対して「너트롤이야(お前トロールだ)」のように直接ぶつけると、けっこう強い非難のニュアンスを持つ言葉でもあるので、関係性や場面によっては気をつけたほうがいいと思います。
冗談として仲の良い友人同士でふざけて使う場合と初対面や公共のコメント欄で使う場合とでは、受け取られ方がかなり違ってくるはずです。
まとめ
「트롤」という韓国語について意味と使い方を振り返っておきますね。
- 元は北欧神話に登場する怪物を指す言葉で、醜い見た目で洞窟に住むとされる存在
- 現在の主な用法は、ネット上で意図的に人を怒らせたり議論を乱したりする人、またその行為を指すインターネット用語
- ゲーム、特にLoLのコミュニティでは、故意の妨害行為に加えて、結果的にチームの迷惑になるプレイまで含む広い意味で使われる
- 動詞的な行為そのものは「트롤링」、名詞的にその行為をする人や行為自体は「트롤」「트롤짓」と使い分けられる傾向がある
- ゲームでは報告制度が整えられているケースもあり、言葉として使う際も相手や場面によって受け取られ方が変わる点に注意が必要
言葉の由来から使われ方までけっこう広い範囲をカバーしている単語だなと感じました。
SNSやゲームで見かけたときにこの記事の内容を思い出してもらえたら嬉しいです。

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