この記事では、League of Legends(LoL)のスキルヘイスト(アビリティヘイスト)の意味、計算方法、そしてCDRからの変更理由について詳しく解説していきます。
なぜスキルヘイストが重要なのか?それは、チャンピオンの能力を最大限に引き出し、試合の勝敗を左右する可能性があるからです。このシステムを理解することで、より効果的なビルドを組んで、チームに大きく貢献できるようになります。
この記事を読むことで、スキルヘイストの仕組みを完全に理解してそれを活かしたプレイが可能になります。逆に、この情報を知らずにプレイを続けると、チームの足を引っ張ってしまう可能性があります。
この記事を通してスキルヘイスト(アビリティヘイスト)に関する知識をつけてしっかり理解してゲームを楽しみましょう。
スキルヘイスト(アビリティヘイスト)とは
スキルヘイスト(アビリティヘイスト)は、リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)において、チャンピオンのスキルのクールダウンを短縮する大事なステータスです。
2020年のプレシーズンで導入され、以前のクールダウン短縮(CoolDown Reduction、CDR)に代わるものとして機能しています。
スキルヘイストはSkill Haste(SH)、アビリティヘイストはAbility Haste(AS)と表記されます。
スキルヘイストの基本
スキルヘイストは、チャンピオンがスキルを使用する頻度を増加させるステータスとなります。このステータスを獲得するとスキルのクールダウンが短縮されてより頻繁にスキルを使用できるようになります。
アビリティヘイストの主な特徴は以下の通りです。
線形的(一定のペースで変わっていく)な効果
スキルヘイストは線形的に効果を発揮します。つまり、1ポイントのスキルヘイストを追加するたびに、同じ割合でスキルの使用頻度が増加します。
上限なし
以前のCDRとは違ってスキルヘイストには上限がありません。プレイヤーは好きなだけアビリティヘイストを積み重ねることができます。
時間の加速
スキルヘイストはクールダウンの時間を短縮するのではなく、クールダウンに対する時間の経過を加速させます。
スキルヘイストの計算方法
スキルヘイストの効果を理解するために、その計算方法を詳しく見ていきましょう。
基本的な計算式
スキルヘイスト効果 = 1 + (スキルヘイスト / 100)
100のスキルヘイストを持っている場合
1 + (100 / 100) = 2これは、スキルの使用頻度が2倍になることを意味します。
クールダウンの影響に関する計算式
新しいクールダウン = 元のクールダウン / (1 + (スキルヘイスト / 100))
10秒のクールダウンを持つスキルに50のスキルヘイストを適用した場合
10 / (1 + (50 / 100)) = 10 / 1.5 ≈ 6.67秒
このように、50のスキルヘイストによって、クールダウンが約33%短縮されます。
DPSへの影響
スキルヘイストはDPS(Damage Per Second、秒間ダメージ)に線形的(一定のペースで変わっていく)な影響を与えます。つまり、アビリティヘイストが増えるほどDPSも比例して増加します。
CDRからスキルヘイストに変更された理由
リーグ・オブ・レジェンド(LoL)というゲームでは、チャンピオンのスキルを使うのに「クールダウン」という待ち時間があります。
以前は「クールダウン減少(CDR)」というシステムでこの待ち時間を短くできましたが、2020年に「スキルヘイスト」という新しいシステムに変わりました。
なぜこんな大きな変更があったのでしょうか?その理由を順番に見ていきましょう。
わかりやすくなった計算方法
CDRの時は数字が増えれば増えるほど効果が強くなっていきました。例えば、10%のCDRと20%のCDRでは、20%の方が2倍以上の効果がありました。これは「指数関数的」と呼ばれる難しい計算方法でした
ですが、スキルヘイストは「線形」という簡単な計算方法を使っています。10のアビリティヘイストを得ると、スキルを10%多く使えるようになります。20なら20%、30なら30%というように、数字がそのまま効果になるということです。
これにより、プレイヤーは自分のビルド(装備の組み合わせ)がどれくらい強いのか、簡単にわかるようになりました。
上限がなくなった
CDRには40%という上限がありました(特別なルーンを使えば45%まで)。これは、CDRが強すぎるのでそれを防ぐためでした。
ですが、スキルヘイストには上限がありません。理論上は、100以上のスキルヘイストを持つことも可能となります。
これによって、プレイヤーは自由にスキルヘイストを積み重ねることができるようになりました。注意点として、数値が高くなればなるほど追加の効果は小さくなっていきます。
ビルドの自由度が上がった
CDRの時は、多くのプレイヤーが40%という上限を目指してビルドを組んでいました。これはゲームのゲームの自由度が低くなっていたと言えます。
スキルヘイストになったことによってプレイヤーは自分のプレイスタイルに合わせて、より自由にビルドを組めるようになりました。
例えば、スキルィヘイストをたくさん積むか、それとも他の能力値を優先するか、といった選択ができるようになったのです。
ゲームバランスの調整がしやすくなった
開発者の立場から見ると、アビリティヘイストはCDRよりもバランス調整がしやすくなりました。CDRは強すぎる効果を生み出す可能性があったことから、慎重に扱う必要がありました。
スキルヘイストは効果が徐々に小さくなっていくため、極端に強くなりすぎることがありません。これによって開発者はより自由にアイテムやチャンピオンを設計できるようになりました。
まとめ
リーグ・オブ・レジェンド(LoL)では、2020年のプレシーズンから導入されたスキルヘイスト(アビリティヘイスト)が、チャンピオンの能力を大きく左右する大事な要素となっています。
以下に、この新システムの主なポイントをまとめます。
- スキルのクールダウンを短縮し、使用頻度を向上させる
- 効果が線形的で、理解しやすい計算方式を採用
- 上限が設定されておらず、自由度の高いビルドが可能
- DPSに比例して影響を与える
スキルヘイストは、従来のクールダウン短縮(CDR)システムに代わるものとして機能しています。この変更により、プレイヤーはより直感的にスキルの使用頻度を把握できるようになりました。
そしてビルドの自由度が向上し、個々のプレイスタイルに合わせた戦略を立てやすくなりました。さらに、開発者にとってもゲームバランスの調整がしやすくなったというメリットがあります。
スキルヘイストは効果が徐々に小さくなっていくため、極端に強力になりすぎることを防ぐことができます。
結論として、スキルヘイストの導入は、ゲームプレイの質を向上させ、プレイヤーと開発者の両方にメリットをもたらしました。
この新システムにより、LoLはより戦略的で楽しいゲーム体験を提供できるようになったと言えるでしょう。
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