この記事では、League of Legends(LoL)のリー・シンの必須コンボ技「インセク」について詳しく解説していきます。
インセクの意味や手順、その影響、さらには進化系まで網羅しているので、これを読めばあなたもリー・シンについて詳しくなることができます。
インセクを習得すれば、敵を味方の元へと引きずり込む「キャリー」としてのリー・シンを体感できます。状況に合わせたコンボ選択もできるようになるでしょう。
そうすればゲームを優位に運べること間違いなしです。この技術を編み出したインセク選手のエピソードも紹介するので、モチベーションアップにもつながります。
逆にリー・シンを使わなかったとしても相手のインセクの存在を理解することによってコンボを決められないように立ち回ることが出来るようになります。
この記事を通してインセク(inSec)を理解して、今までは勝てなかった試合を勝てるようになりましょう。
インセク(inSec)とは何か
インセクとは、韓国のプロゲーマーとして活動していた「CHOI “INSEC” IN-SEOK」選手が編み出したリー・シンのコンボ技のことを言います。
リー・シンのQスキル「ソニックウェーブ」を敵に当て、その後すぐにWスキル「セーフガード」でワードにジャンプし、敵の背後に回り込んでRスキル「ドラゴンレイジ」で敵を自陣に蹴り飛ばすというものです。
2013年の上海オールスターイベントでINSEC選手がこの華麗なプレイを披露したことで世界中のリー・シンプレイヤーの間でインセク(inSec)と呼ばれるようになりました。
それ以前からチャレンジャーレベルのプレイヤーの間ではこのコンボ技は知られていましたが、INSEC選手の名前が付いたことで一気に有名になったわけです。
※インセクはインセックとも呼ばれます。
インセク(インセクキック)の方法と手順
インセクの技術は、リー・シンのスキルを駆使して敵を自分のチームに有利な位置に移動させることを目的としています。具体的には、以下の手順で行われます
- ソニックウェーブ(Q):リー・シンのQスキルであるソニックウェーブを敵に当てます。
- レゾネイティングストライク(Q2):ソニックウェーブが当たった敵に向かって再度Qスキルを発動し、敵に接近します。
- ワードジャンプ(W):敵の背後にワード(視界を確保するためのアイテム)を設置して、Wスキルでそのワードに飛びます。
- ドラゴンの怒り(R):リー・シンのRスキルであるドラゴンの怒りを使用し、敵を自分のチームの方向に蹴り飛ばします。
この一連の動作によりって敵チャンピオンを自分のチーム達が攻撃できる場所に移動させて素早く倒すことが可能となります。
ポイントは素早く正確に行うことです。ほんの一瞬の隙を突いて決めないと、敵にフラッシュなどで逃げられてしまいます。
高度なテクニックが要求されるコンボですが、リー・シンを使いこなすには必須のコンボ技と言えるでしょう。
インセクが与えた影響
インセックの登場によってリー・シンの立ち回りは大きく変化しました。それまでのリー・シンは、Qを当ててWで飛び込み、ダメージを稼ぐのが主な役割でした。
しかしインセックによって、リー・シンは敵チャンピオンを味方の方向に引きずり込む「キャリー」としての側面が注目されるようになったんです。
プロの試合でもインセクは頻繁に見られるようになり、リー・シンのイメージを変えました。2017年のLCK夏季シーズンでは、SKTのブランク選手が華麗なインセクを決めて話題になりました。
キャノンミニオンにQを当て、そこにWで飛び込み、さらにフラッシュを使って敵の背後に回り込んでのインセクでした。元々あったインセクをさらに洗練させたまさに芸術的なプレイでした。
インセクの進化
インセクはリー・シンプレイヤーの間で広く知られるようになり、相手も警戒するようになりました。なのでオリジナルのインセクをそのまま決めるのは難しくなってきています。
そこでインセックを応用した新たなコンボ技も編み出されています。例えば、「チャイニーズインセク」と呼ばれるものがあります。
これはワードジャンプの代わりにフラッシュを使って敵の背後に回り込むというものです。相手の予想を裏切ることができるのでより確実に決めることができます。
他にも、「キックフラッシュ」と呼ばれるコンボ技もあります。これは、Rスキルを発動した直後にフラッシュを使うことで、より遠くに敵を蹴り飛ばすことができるというものです。
状況に合わせて使い分けることが出来るようになったら真のリー・シンプレイヤーと言えるでしょう。
INSEC選手の経歴やエピソード
INSEC選手本人の動画を元にまとめました。参考:1만 기념 이벤트! 인섹의 QnA 읽기!
プロゲーマーとしての経歴
INSEC選手は2012年にCJ Entusに加入し、プロゲーマーとしてのキャリアをスタートさせました。 当時はまだ韓国サーバーがなかったことから北米サーバーでプレイしていたそうです。
CJ Entus時代の2013年に彼は全盛期を迎えます。 この年の全星イベントで、ヴァルスを使うイエローピート選手に華麗なインセクを決めたのが最高の思い出だと語っていました。
ですが同年のSKT T1戦では、ゼドvsゼドの歴史的な戦いで敗北を喫しました。その試合は二度と見返していないそうです。
2014年、インセク選手は中国のStar Horn Royal Clubに移籍します。 唯一の韓国人選手としてチームに加入し、UZI選手らと共にワールド選手権準優勝という成績を残しました。 この年のワールド準決勝が、プロ選手としての中で最も記憶に残る試合だったと振り返っています。
帰国後はKT Bulletsでプレイしていました。2015年にはチームを離れ、中国でのプレイを続けます。 2018年、欧州のOrigenでプレイした後、韓国のチャレンジャーリーグチーム「Winners」に加入。
韓国でもう一度プロゲーマーとしてプレイしたかったと語っていました。
2019年3月、インセク選手はプロゲーマーを引退しました。 引退の理由について、韓国の兵役義務のためだと説明しています。
自らの意思ではなく状況により決断せざるを得なかったことを悔やんでいました。現在は、ストリーマーとして活動しています。 配信では、独特の毒舌と面白トークを繰り広げているそうです。
人柄やエピソードなど
インタビューでは対戦が難しいと感じるジャングラーはいなかったと語っています。強敵だと思うと萎縮してしまうから、そう考えないようにしていたそうです。 精神面のコントロールにも気を配っていたのですね。
プレイスタイルは常に攻撃的で、時にやりすぎてしまうこともありましたが、その技術は世界トップクラスでした。相手にターゲットバンを強いるほどの実力を持ち、数々の伝説的なプレイを生み出してきました。
2015年、デマーシアカップの会場で2階から飛び降り、脚を骨折するという出来事がありました。その理由を問われると、「Zero選手が先に飛んで着地に成功し、ニヤリと『お前にもできるか?』と言わんばかりの顔をしたから」と語っています。
負けず嫌いな一面が垣間見えるエピソードですね。コーチの仕事については、「自分が5人いたとして、コントロールできるか?」と自問自答した結果、向いていないと考えているそうで、 自己分析力の高さが伺えますね。
まとめ
インセクとはリー・シンの代名詞とも言えるコンボ技のことを言います。Qを当ててワードジャンプで敵の背後に回り込み、Rで敵を味方の元に蹴り飛ばすという一連の動作のことです。
韓国のプロゲーマー、インセク選手の名前が付けられたことで世界的に有名になりました。インセクの登場によって、リー・シンの立ち回りは大きく変化しました。
それまでのダメージ重視のスタイルから、敵を味方の元に引きずり込む「キャリー」としての側面が注目されるようになったのです。
プロの試合でもインセクは頻繁に見られるようになりリー・シンの代名詞的な存在となっています。元のインセクに加えて、「チャイニーズインセック」や「キックフラッシュ」など、インセックを応用した新たなコンボ技も編み出されています。
相手の予想を裏切ってより確実にコンボを決めるための工夫と言えるでしょう。リー・シンを極めるためには、インセクは必須のテクニックです。素早く正確に、ほんの一瞬の隙を突いて決めなければなりません。
簡単ではありませんが、練習を重ねることで身につけることができるはずです。インセク選手は、たった一つのプレイでリー・シンの歴史を変えました。
ゲームに多大な影響を与えて後世に名を残すことができたわけですね。私たちも、インセク選手のように新たな可能性を切り開いていけたら素晴らしいですね。
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