この記事を読めば韓国語の「킬(キル)」が何を指す言葉なのか、どんな場面でどう使うのかがわかります。
「길(道)」との違いや、ゲーム用語としての使い方、K-POPで耳にする「킬링파트」までまとめました。
韓国のゲーム配信やドラマの字幕で「킬」と出てきて、「これって辞書に載っている韓国語なの?」と手が止まった経験はありませんか。
私も最初はそうでした。調べてみると、意外と奥が深い単語だったんです。
「킬(キル)」の基本的な意味
ここでは「킬(キル)」の語源と基本の意味を押さえます。
読み終えると、「킬」が韓国語の中でどんな位置づけの言葉なのかがわかります。
英語の「kill」をハングルで書いた外来語
「킬」は、英語の「kill」をハングルで表記した外来語です。読み方はそのまま「キル」。
ナムウィキには韓国語の「죽이다(殺す)」と同じ意味で通用するという説明があります。
元の意味は「殺す」ですが、日常会話で物騒な意味のまま使うことはほとんどありません。
ここは私の肌感ですが実際に耳にするのはゲームや配信、ネットの場面がかなり多いと思います。
国語辞典の見出し語かどうかは未確認
国立国語院の標準国語大辞典に「킬」が独立した見出し語として載っているかどうかは、今回確認できませんでした。
なので「正式な辞書語です」とは言い切らないでおきます。
ウィキペディア韓国語版の「킬」のページは「Kiel(ドイツの都市)」「kill(殺人や死を引き起こす行為)」「kill(コンピューターのコマンド)」の3つに分かれていました。
意味がいくつもある、ということですね。
「킬」にはほかにも意味がある
ひとつ目はドイツの都市キール。シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州の州都です。
ふたつ目はコンピューターの「kill」で、プロセスを終了させる操作や命令のことです。
おまけとしてNATOの音声記号で「Kilo India Lima」の頭文字をつなぐと「KIL」になる、という記述もありました。
ただ、これはかなりマニアックな話です。
ゲーム用語としての「킬」
ここではいちばん出会う機会が多いゲームでの使い方を見ていきます。読めば、配信や攻略コミュニティの会話がぐっとわかりやすくなります。
「敵を倒した数」を表す単位
ゲームでは敵を倒した回数の単位として「킬」が使われます。
モンスターは「사냥(狩り)」や「잡았다(捕まえた)」で言い換えることが多く、ほかのプレイヤーが操るキャラクターを倒したときに「킬」と呼ぶそうです。
日本語のゲーム用語で言う「キル数」とほぼ同じ感覚で使えます。
たとえば「3킬」なら「3キル」です。
数字を前に置くだけなので覚えやすいですよね。
「킬하다(キルする)」と動詞のように使う形
「킬」に「하다」をつけて動詞のように使う形もあります。
主にFPSやレイドなど、限られた場面で使われるようです。
意外なのは、かなり昔にも似た使い方があったという点です。
ナムウィキは漫画家コ・ウヨン氏の『楚漢志』に「킬하자」という表現が出てくる例を挙げています。
ネットスラングだと思い込んでいたので私は正直びっくりしました😳
キル数と「킬딸」というスラング
キル数はプレイヤーの実力を測る目安にもなります。
ケンカになると「何킬したの?」と煽られるほどです。
キル数ばかり気にして、勝敗に関心が薄いプレイヤーも多いと書かれています。
そうした行動を皮肉る俗語が「킬딸(キル泥棒)」です。
AOSやFPSでよく使われる言葉で英語圏では「Kill Steal」や「KS」と呼ばれます。
かなり下品な表現なので使うのは控えたほうがいいと思います。
見かけたときに意味がわかれば十分です。
「킬링파트(キリングパート)」やK-POPでの使い方
ここではK-POPファンの間でよく聞く「킬링파트(キリングパート)」を取り上げます。
読むと「킬」が「倒す」とは別のポジティブな意味でも使われている理由がつかめます。
「キリングパート」はサビの見せ場
「킬링파트」は英語の「killing part」から来た言葉です。
曲の中でいちばん耳に残る、印象的な部分を指します。
レディットの韓国語投稿でも、「ハイライトのようなもの」と説明されていました。
Sanaの「Shy Shy Shy」や、パク・ボムの「Fire」の振り付けが例として挙がっています。
日本のファンが言う「サビ前の一番おいしいところ」に近いかもしれません。
参考:https://www.reddit.com/r/kpopthoughts/comments/1b5uk3l/do_people_still_use_the_term_killing_part/
英語圏の人から見ても少し不思議な語
同じスレッドでは、英語として「killing part」は不自然ではないかという議論も出ていました。
ただ、「人を引き込む本」と同じ作りの分詞形容詞だから文法的には正しいという意見もあります。
英語では「killer」と言うほうが普通、という指摘も印象的でした。
つまり「킬링파트」は英語を土台に韓国で育ったファン用語、と見るのが自然だと思います。
ここは私の推測です。
「킬러」の意味
「킬러」は「killer」のこと。
ケンブリッジ辞典では殺人者という意味に加えて、くだけた表現で
「ものすごく優れている、印象的な」
「非常に難しいもの」
という意味も載っています。
韓国語の「킬러」も映画の殺し屋のほかに、「킬러콘텐츠」のように強い武器になるものを指す形で見かけます。
後者は私の見聞きした印象で辞書での確認は取れていません。
「길」との違いと発音の注意
ここではよくある混同を整理します。読み終わると、ハングルの書き間違いや聞き間違いを防げます。
「길(道)」とは別の単語
「길」は「道」を意味する名詞で、読みは「キル」。
ハングル能力検定5級の基本語です。
「킬」は外来語の「kill」なので、語源も意味もまったく違います。
日本語話者の耳には、どちらも「キル」に聞こえやすいですよね。
実はここが、学習者がいちばんつまずくところだと感じています。
激音と平音で区別する
「킬」の「ㅋ」は激音で、息をはっきり出す音。
「길」の「ㄱ」は平音で、息は控えめです。
手のひらを口の前にかざして発音し、息が当たれば「킬」、あまり当たらなければ「길」と覚えると練習しやすいと思います。
とはいえ、会話では前後の流れでほぼ判断できます。「ゲームで3キル」なら킬、「家への道」なら길です。
使い方と注意点のまとめ
最後に実際に使うときのポイントを確認します。読むと、場面に合った使い方がイメージできます。
使える場面と避けたい場面
使いやすいのはゲームの雑談、配信のコメント、K-POPファンの会話です。
一方で、ビジネスやフォーマルな場では、言葉の由来が「殺す」なので避けたほうが無難でしょう。
ちなみに「킬」を人名の前に付けてその人を皮肉るネット表現もあるそうです。
悪口に近いので真似しないほうがいいですね。
例文で覚える
- 오늘3킬했어요→今日は3キルしました
- 이노래킬링파트최고예요→この曲のキリングパートは最高です
- 길을잃었어요→道に迷いました
3つめは「킬」ではなく「길」の例です。
並べて見ると違いが一目でわかります。
まとめ
- 「킬」は英語「kill」の外来語で韓国語の「죽이다」と同じ意味でも通用する
- ゲームでは倒した数の単位で、「3킬」のように使う
- 「킬하다」のように動詞化する使い方もある
- 「킬링파트」はK-POPで曲の見せ場を指す
- 「길(道)」とは別の単語。ㅋは激音、ㄱは平音で聞き分ける
- 国語辞典での見出し語かどうかは、今回は確認できなかった
次にゲーム配信を見るときは「킬」が聞こえる瞬間にぜひ注目してみてください🎮
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