この記事を読めば韓国語の「MZ세대(エムジセデ)」がどんな意味を持つ言葉なのか、どうやって使われているのか、そしてなぜこの言葉に賛否が集まっているのかまでまるごと分かります。
韓国のニュースやドラマ、SNSで「MZ세대(エムジセデ)」という表記を見かけて
「これって日本の若者言葉のZ世代と同じなの?」
と気になった方、韓国語を勉強していて意味を正確に知りたい方にとってまさにぴったりの内容になっていると思います。
「MZ세대(エムジセデ)」とは何か基本の意味を解説
ここでは「MZ세대(エムジセデ)」という言葉がどの世代を指すのか、その成り立ちを整理していきます。
ミレニアル世代とZ世代を組み合わせた韓国発の造語
「MZ세대」はミレニアル世代(Millennials)とZ世代(Generation Z)の頭文字を組み合わせた韓国語の新造語です。
読み方は「エムジセデ」または「エムジートゥセデ」で、日本語ではそのまま「MZ世代」と表記されることが多いですね。
もともと英語圏の世代論から来た概念を、韓国のメディアが独自に一つのくくりとして使い始めたのが特徴で、これは日本にはないかなり韓国っぽい言葉の使い方だなと感じます。
政策用語辞典や経済用語辞典を見てみると、1980年代初め〜2000年代初めに生まれた「ミレニアル世代」と、1990年代中盤〜2000年代初めに生まれた「Z世代」を合わせた表現だと説明されています。
ただ、生まれ年の範囲については資料によってかなり幅があって、韓国のウィキペディアでは1981年から2011年頃までを対象にしているケースもあり、ナムウィキの版によっては1985年〜2006年生まれとする説明も見られます。
個人的にはこの生まれ年のブレの大きさこそがこの言葉の一番厄介な部分だなと思っています。
世代の年齢範囲がバラバラな理由
なぜこんなに範囲がバラつくのかというと、そもそも「ミレニアル世代」と「Z世代」はアメリカの世代論を輸入した概念で、韓国国内で厳密な学術的合意があるわけではないからなんです。
ナムウィキの記述では2023年時点でこの言葉は本来の「ミレニアル世代とZ世代を合わせる」という意味がほぼ薄れて、40代以上の世代から見た「自分とは考え方が違う今の若い世代」を指す、事実上の流行語に近づいているとも指摘されています。
つまり厳密な年齢区分というより、なんとなく若手社会人全般を指す便利な言葉になっているんですね。
参考:https://namu.wiki/w/MZ%EC%84%B8%EB%8C%80
「MZ세대」の実際の使い方と例文
ここでは日常会話やニュースで「MZ세대」がどんな文脈で使われるのか、体的な例を見ていきます。
会話やSNSでの使い方
実際の使われ方としては名詞なので「MZ세대는」「MZ세대가」「MZ세대의」のように助詞をつけて文を作ります。
たとえば
「MZ세대는뛰어난디지털활용능력을가지고있습니다
(MZ世代は優れたデジタル活用能力を持っています)」
のような形ですね。
会社の飲み会や職場の会話で「요즘MZ들은(最近のMZ世代は〜)」といった略した言い方で使われることもあって、これはややカジュアルな響きになります。
マーケティングやニュース記事の見出しでも頻出で、「MZ세대가이끄는트렌드」「MZ세대공략」のように、消費や流行を語る際のキーワードとして重宝されている印象があります。
ちなみに2025年前後の記事を見ていると、この世代がよく使う流行語として「헬시플레저(ヘルシープレジャー)」や「텍스트힙(テキストヒップ)」といった言葉が紹介されていて、単に世代を指すだけでなく、その世代特有の文化を語る際のキーワードとしても使われているのが分かります。
特徴として語られやすいポイント
MZ세대の特徴としてよく語られるのはデジタル環境に慣れていること、そして集団よりも個人を、未来よりも今の現実を重視する傾向があるという点です。
また上下関係よりも水平的なコミュニケーションを好み、はっきりと自分の意見を言う傾向があるとも説明されています。
もっともこれはあくまで一般論としてよく語られる特徴であって、当然すべての若者に当てはまるわけではないので、その点は差し引いて捉えるのがいいだろうと思います。
なぜ「MZ세대」に反発が広がっているのか
韓国国内でこの言葉自体に批判的な声が増えている背景を掘っていきます。
学者からの批判的な見方
中央大学の社会学教授シン・ジンウク氏はコリアヘラルド紙宛のメールで、この概念について
「学術的な根拠のない、実質的に意味を持たない概念だ」
と述べ、言葉の曖昧さそのものが政治的・商業的に利用しやすい材料になっていると指摘しています。
政治家が若い有権者を引き寄せるための便利な省略語として「MZ」という言葉を使ってきたという趣旨の説明もされていました。
これはなかなか強い言い方だなと感じましたが言われてみると確かに、選挙のたびに「MZ세대の心をつかむ」みたいな報道が増える印象ありますよね。

当事者である若者たちの受け止め方
韓国日報のオピニオン記事でも「그런MZ는없다(そんなMZはいない)」というタイトルで、あまりに広い世代を一つにくくってしまうことで、正反対の解釈すら可能になってしまうという問題が語られています。
ナムウィキでも上の世代が自分たちを「586世代」と呼ばれることを嫌うのと同じように、MZ세대に含まれる若者自身がこの呼び方をされることに抵抗を感じるケースが多いと述べられていて、これは外集団同質性偏向という心理学的な傾向にもつながっているとの説明がありました。
自分の見立てでは世代でひとまとめにされること自体への違和感は、日本の「ゆとり世代」なんかの受け止められ方とも近い部分があるんじゃないかなという気もしています。
「MZ세대」と「젠지(Z世代)」の違い
続いては韓国で使われ始めている「젠지」という言葉と「MZ세대」の関係を整理します。
젠지(GenZ)という呼び方への分離傾向
韓国語のコンテンツを見ていると、ミレニアル世代とZ世代をまとめて「MZ」と呼ぶのをやめて、Z世代だけを指す「젠지(Z世代)」という言葉を別に使う動きが出てきているのが分かります。
これはミレニアル世代とZ世代の間で価値観や消費行動の差がけっこう大きくなってきたことの表れなんじゃないかなと思っていて、ひとまとめにする言葉自体の限界が見えてきているということなのかもしれません。
あくまで自分の考察なので確定的な流れとまでは言えないですが。
日本語の「Z世代」と混同しないための注意点
日本語話者が誤解しやすいポイントを整理します。
ミレニアル世代を含むかどうかが最大の違い
日本で使われる「Z世代」は基本的に1990年代半ば以降生まれの世代だけを指しますが、韓国語の「MZ세대」はそこにミレニアル世代、つまり1980年生まれあたりまでを含めてしまう点が大きく違います。
この記事を読んでいる方が韓国語のニュースやK-POP関連の記事を読む際、「MZ세대」を単純に日本語の「Z世代」と同じ意味で訳してしまうと、対象年齢がかなりズレてしまうので気をつけたいところですね。
まとめ
「MZ세대」についてこの記事のポイントを整理しておきます。
- MZ세대はミレニアル世代とZ世代を組み合わせた韓国発の造語で、読み方は「エムジセデ」
- 生まれ年の範囲は資料によって幅があり、厳密な学術的定義があるわけではない
- 会話では「MZ세대는」のように助詞をつけて使い、マーケティングやニュースの見出しにも頻出する
- 近年は概念の曖昧さや政治利用への批判も強まっており、当事者からも反発の声が出ている
- Z世代だけを指す「젠지」という呼び方に分けて使う流れも出てきている
- 日本語の「Z世代」とは対象年齢が異なるため、翻訳や解釈の際は注意が必要
韓国語のニュースやSNSで「MZ세대」という言葉に出会ったら、ただの世代を指す意味というだけでなく、その言葉自体が韓国国内で議論の対象になっているという背景も含めて理解できると、より深く読み取れるようになるはずです。


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