「천천히」の意味や発音のポイント、場面別の使い方を解説

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この記事を読めば韓国語の「천천히(チョンチョニ)」の意味、発音のポイント、場面別の使い方、丁寧さの調整方法までまとめてわかります。

韓ドラや歌詞でよく聞くのに「どこまでが速度の話で、どこからが気づかいなの?」とあやふやなまま使っていませんか?

旅行先で「ゆっくり話してください」と伝えたい方や友だちに「焦らなくていいよ」と言いたい方にとって、この一語はかなり頼れる存在です。

目次

천천히の意味と品詞を整理する

ここでは천천히が何を表す言葉なのか、辞書の定義と私の理解を合わせてすっきり整理します。

品詞は副詞、意味は大きく二つあります

천천히は副詞です。

韓国国立国語院の学習者向け辞典では、意味が二つに分けて示されています。

ひとつは「動きや態度が遅いこと」、もうひとつは「時間的に急がず、あとから取りかかること」です。

前者は速度の話で「ゆっくり歩く」「ゆっくり運転する」がこちらです。

後者は時間のゆとりの話で「時間があるときにゆっくりやってね」のように、相手を急かさない気持ちが乗ります。

この二本立てを最初に押さえておくとあとで出てくる例文がびっくりするほど整理しやすくなります。

日本語の「ゆっくり」とどこまで重なるのか

日本語の「ゆっくり」には速度、くつろぎ、余裕の三つがごちゃっと入っていますよね。

천천히がカバーするのはこのうち速度と、急がない余裕の部分です。

私の考えでは、「急がずに」と言い換えて日本語として自然なら、천천히を使える場面だと思っています。

「ゆっくり歩く」は「急がずに歩く」と言えるのでOK。

一方、「温泉でゆっくりする」を「急がずに」と言い換えるとちぐはぐになりますよね。

くつろぐ意味の「ゆっくり」まで천천히で訳そうとすると不自然になりやすいというのが私の実感です。あくまで自分なりの判断基準ですが迷ったときの目安になると思います。

語の成り立ちは「천천」に「-히」が付いた形

辞書では「천천-히」という形で扱われていて語源のうえでも派生語とみなされています。

「천천」の部分は中世の韓国語にさかのぼる語根で、現在では単独で生産的に使われることがほとんどなく、そのため천천히全体をひとつの副詞として意識する人が多いそうです。

ローマ字表記(国語のローマ字表記法)はcheoncheonhiです。

学習者としては分解して理解するよりも「天천히」……ではなく、「천천히」という形そのまま丸ごと覚えるのが近道かなと思います。

発音とハングルの書き方のコツ

ここを読むとチョンチョニの音を口で再現するコツと、書くときの注意点がわかります。

カタカナでは「チョンチョニ」、でも少しだけ違います

カタカナ表記は「チョンチョニ」です。

辞典の発音表記では最初の音節の母音が長く示されています。ただ、日常会話で長さをはっきり区別して話す人は多くない印象です。

ここは詳しくは分からないんですが、学習の初期段階では気にしすぎなくていいと思います。

押さえたいのは子音の「ㅊ」。日本語の「チ」よりも息を強く吐く音です。

手のひらを口の前にかざして、息がふわっと当たればOK。

最後の「히」は「ニ」と聞こえることも

標準発音では二音節目以降の「ㅎ」は原則としてきちんと発音します。ところが日常の会話では、この「ㅎ」が弱くなって、ほぼ「チョンチョニ」に聞こえることがよくあります。

だから、ネイティブの発音がカタカナの「ニ」に近く聞こえたとしても、耳がおかしいわけではありません。

書くときはあくまで「히」で話すときは「ヒ」を軽く添える、あるいはほぼ消すくらいの感覚で大丈夫だと思います。

この辺りは個人的な感覚も混ざっています。

綴りの間違いを防ぐ覚え方

書くときは「천천히」と「천」を二回、最後は「히」です。

「이」で終わる形で書いてしまう誤りが実際に多いのですが、辞書の見出しは「천천-히」の形で、正しい綴りは「히」です。

「チョン、チョン、ヒ」と区切りながら書くと間違えにくくなります。

천천히を使った例文を場面別に覚える

ここでは辞書の用例を土台に、日常で使える形に落とし込んだ例文を場面ごとに見ていきます。

動作の速度を表す例文

まずは速度の使い方です。

  • 천천히걷다(チョンチョニコッタ)ゆっくり歩く
  • 천천히운전하다(チョンチョニウンジョナダ)ゆっくり運転する
  • 천천히구경하다(チョンチョニクギョンハダ)ゆっくり見物する
  • 아버지는소파에앉아신문기사를처음부터끝까지천천히읽고계셨다(アボジヌンソパエアンジャシンムンキサルルチョウムブトクッカジチョンチョニイルコケショッタ)父はソファに座り、新聞記事を最初から最後までゆっくり読んでいらっしゃいました。

最後の文のように、「じっくり丁寧に」というニュアンスで読み取れる場合もあります。

ここは文脈というより、動詞との組み合わせで自然にそう感じられるのだと私は受け取っています。

時間のゆとりを表す例文

次に急がない気持ちの使い方です。

  • 지금이일이바쁘니서류작성은나중에시간나면천천히하세요(チグムイイリパップニソリュチャクソンウンナジュンエシガンナミョンチョンチョニハセヨ)
    今は忙しいので、書類作成は後で時間ができたらゆっくりしてください。
  • 그럼,저녁때쯤천천히만납시다(クロムチョニョクテッチュムチョンチョニマンナプシダ)
    それでは、夕方ごろにゆっくり会いましょう。
  • 어차피차도놓치고늦었으니경치구경이나하고천천히떠납시다(オチャピチャドノッチゴヌジョッスニキョンチクギョンイナハゴチョンチョニトナプシダ)
    どうせ車も逃して遅れたので、景色でも眺めてゆっくり出発しましょう。

三つめの例は遅れてしまったのに焦らない、あの肩の力が抜けた感じがいいなと思いました。

お店や旅行で役立つ一言

  • 가게안에더많이있으니천천히둘러보세요(カゲアネトマニイッスニチョンチョニトゥルロボセヨ)
    店内にもっとたくさんありますので、ゆっくりご覧ください。
  • 천천히말해주세요(チョンチョニマレジュセヨ)
    ゆっくり話してください。
  • 조금더천천히걸어주세요(チョグムトチョンチョニコロジュセヨ)
    もう少しゆっくり歩いてください。

「조금더(チョグムト=もう少し)」を添えると、お願いの響きがやわらかくなります。

私が韓国でよく使ったのは「한번더천천히말해주세요(ハンボントチョンチョニマレジュセヨ)=もう一度ゆっくり話してください」で嫌な顔をされた記憶はまったくありません😊

文の中での位置と丁寧さの調整

ここでは천천히を置く位置と、相手に合わせた言い方の変え方がつかめます。

基本は「動詞のすぐ前」に置きます

副詞は文の中で位置を動かしやすい品詞ですが動詞や形容詞を修飾するときは、修飾される言葉の前に置くのが基本です。

「나는천천히걷는다(ナヌンチョンチョニコンヌンダ)=私はゆっくり歩く」のように、動詞の直前に入れる形がいちばん安定します。

だから最初のうちは「천천히+動詞」という二語セットで覚えると失敗しにくいと思います。

日本語の語順とほぼ同じなのでここはラクだなと感じる人が多いはずです。

相手との距離で文末を変える

문末の形で聞こえ方はがらりと変わります。

スクロールできます
場面例日本語の目安
友だち、親しい人천천히와(チョンチョニワ)ゆっくり来てね
日常の丁寧な言い方천천히오세요(チョンチョニオセヨ)ゆっくりいらしてください
店頭や目上の方への案内천천히둘러보세요(チョンチョニトゥルロボセヨ)ゆっくりご覧ください

接客の場面では「둘러보세요」の形がとても自然です。

反対に、友だち相手の「와」のような短い形は、相手に気づかいを伝えるカジュアルな言い方として便利です。

「ゆっくり行ってね」に込められた気持ち

辞書の用例におばあさんが「もう何日かいてから、ゆっくり行きなさい」と言って、去ろうとする孫の手を握る場面があります。

雨がやんだら「천천히가세요」と声をかける会話例もあります。

私的にはこの「천천히가세요」には、速度の注意だけじゃなく「気をつけて、無理しないで」という思いやりが重なっているように感じます。

ここは完全に私の解釈なので確定ではありません。

ただ、相手を急かさない言葉を選ぶ文化がそこにあるのかなという気もして、とても温かい表現だなと思っています。

学習者がつまずきやすいポイント

最後にここを読むと、よくある失敗を避けて定着させるコツがわかります。

「くつろぐ」の意味で使わない

先ほども書いたとおり、日本語の「ゆっくり休んでね」のようなくつろぎの意味を、そのまま天천히……ではなく、천천히に置き換えるのは避けたほうが安全です。

これは学習者がやりがちな失敗ですよね。

速度や急がないことを伝えたいときだけ、천천히を使うと覚えておけば大丈夫です。

三つの型で丸ごと覚える

実際の会話で出番が多そうなのは次の三つです。

  1. 천천히말해주세요(チョンチョニマレジュセヨ)ゆっくり話してください
  2. 천천히하세요(チョンチョニハセヨ)ゆっくりしてください、急がなくていいですよ
  3. 천천히가세요(チョンチョニカセヨ)ゆっくり行ってください

頻度については細かく検証したわけではなく、あくまで私の肌感です。

ただ、この三つを口に出せるだけで旅行でも友だちとの会話でも、かなりの場面がカバーできるはずです。

声に出す練習の進め方

読むだけだと定着しません。

まず「천천히」だけを5回、息を意識して声に出してみてください。次に三つの型を1日1回ずつ、スマホの音声メモに録音して聞き返します。

録音を聞くと、自分の「ㅊ」が平らになっていないか、すぐにわかりますよ。

三日続ければ、口がなめらかに動くようになると思います。

まとめ

  • 천천히(チョンチョニ)は「ゆっくり」を表す副詞で意味は「動きが遅い」と「急がず時間をかける」の二つです
  • 「急がずに」と日本語で言い換えられる場面なら、使えるサインです
  • 「ㅊ」は息を強めに吐き、最後の「히」は会話では軽く、ほぼ「ニ」に聞こえることもあります
  • 位置は修飾する動詞のすぐ前が基本で、「천천히+動詞」のセットで覚えると安定します
  • 文末を変えるだけで、友だち向けからお店の案内まで使い分けられます
  • くつろぎの意味の「ゆっくり」には使わないよう注意が必要です

まずは今日、「천천히말해주세요」を声に出して3回言ってみてください。口が覚えてしまえば、次に韓国語を耳にしたとき、ぐっと安心して聞けるようになりますよ🌸

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